バフェットのバリュー投資

バフェットの銘柄の選び方
『企業に関する原則』
・その事業は簡明でわかりやすいか
・安定した業績を続けているか
・長期的な明るい展望があるか

『経営に関する原則』
・合理性を尊重する有能な経営者であるか
・株主に対して公平で誠実か
・横並びの圧力に屈しないか

『財務に関する原則』
・一株当たり利益ではなく、株主資本利益率を重視する
・オーナー収益を計算する
・売上利益率の高い企業を探す
・留保資産の一ドルについて、少なくとも一ドル分の割合で株価に反映していることを確認する

『マーケットに関する原則』
・企業の真の価値を決定する
・企業の価値に対して大幅に割安な価格で買えるか
 
重要なポイントのメモ
・あなたが明日その会社のCEO(最高経営責任者)に就任するつもりで、企業の経済性をよく見よう。株価を調べるのは、それからだ。

・ホームランを打つ秘訣は、やみくもにバットを振らず、おいしいボールを待つことである。

・最も優秀な経営者が率いる世界最高級の企業に投資を集中する。5〜10社というのがよいレベルであり、20社以上となると問題が生じる。(バークシャーが所有する普通株の70%、金額にすると300億ドルは、わずか4社の株式に集中している。)

・企業の成功を短期的な株価変動で判断するな。それより、企業のファンダメンタルな要素を考えることだ。

・自分自身を、株式のポートフォリオではなく企業のポートフォリオの所有者だと考える。

・投資と投機の違いを常に念頭に置いておき、そして、その境を乗り越えないように自分を律する。

・最小限の借り入れで、高い株主資本利益率を達成している企業を探せ。

・真の投資とは、徹底的な分析によって、元本の安全性と満足できるリターンを得られると判断できるものである。少しでもそれに達しないものは投機である。

・株価が実体価値よりも低い場合には、安全余裕度は自動的に存在する。

・大きなキャッシュの利益を生み、そして大きな設備投資を必要としない企業を探せ。素晴らしい企業にフェアな価格を払うほうが、平均的な企業に低い価格を払うよりもずっとよい。

複利計算について
毎年2倍になる投資を一ドルで始めると、あなたの選択肢は2つある。
・毎年末に投資をいったん売却して税金を支払い、残りを再投資する。これを20年間繰り返して純利益25,200ドルを得る。
・売らずにずっと保有し続ける。20年後には、税引後で692,000ドルの利益を得る。

投資に有効な心理的習慣
・まず、真実に目を向ける ⇒ 合理的な期待と確率
・次に、心理的要素を注意深く評価する

リスク許容度が高いのは?
・自分の人生を自己管理していると信じている人々
・自分の行動を到達すべき目標に導くことのできる人々

突然株価が下落したら、、、
・パニックにならないこと。慌てて売ったりしてはいけない。
・自分の事業の長期的な経済性を見直す。
・経済性に変化がなかったら、買い増す。

投資対象に対して、自分が納得するだけの確信を得られないときには、
・安全余裕度を大きくする
・投資額を小さくする

小型資本の企業とは、
・市場シェアが大きくなるまでは、潜在的に大きな経済的リスクを抱える
・大企業に比べて簡明であり、官僚的ではない
・経営者に会うことが容易である

海外企業にフォーカス投資する際の留意事項
・異なる会計原則に拠っているかもしれない
・その国の通貨がドルに対して弱くなるリスクがある
・経営者に会って話を聞くことが難しい
・政治、社会、経済の混乱で企業が被害を受け、得られるはずの利益が台無しになる可能性がある

・企業の長期的な見通しを完全に理解するには、まず、その事業がフランチャイズか、それともコモディティかを見きわめることが必要である。

・経営者の合理性を試す最大のテストは、余剰資金をどう配分するかにある。

・企業の現在の価値は、将来のキャッシュベースの利益総額を予想し、それを適切な利率で割り戻して求める。

・リスクが高いと思われる投資も、確率を勘案した利益が、確率を勘案した損失を大きく上回っている場合には、実はリスクはあまり高くないのである。

・確率を頭に入れて考えることを学ぶ

・成果が出るまでじっくり取り組むこと

・不幸な失敗を考えて、借入金に頼らないこと

・賭ける都度、安全余裕度を確保すること

・リスクは株価の変動にあるのではなく、実体価値の計算を誤ることにある。

・株価と企業価値との間の結びつきは、時間とともに強くなる。株価が追いつく前に企業価値を見分けることのできる人は、その抜け目なさで利益を得ることができる有利な立場にある。

・新しい株式を買うかどうかの議論になったら、まず自分にこう問いかけてみよう。「いま持っているなかで最高のものと比べてどうだろうか?」

・「ノー」ということを恐れてはならない。投資家は一生のうちに意思決定を20回しかできないというつもりで、あらゆる投資機会を評価することだ。

・人間の本性にある非合理性を理解することは、貸借対照表や損益計算書の読み方を理解することと同じくらい重要である。

・群集と一緒になると、踏み潰されるリスクはずっと高くなる。

・ハイテク企業の一部は21世紀の「フランチャイズ」である。

・成功は、合理的に考えることによって得られる。
 
バフェットに関する本
バフェット投資の真髄

バフェットからの手紙 − 「経営者」「起業家」「就職希望者」のバイブル

バフェット投資の王道

マンガ ウォーレン・バフェット〜世界一おもしろい投資家の世界一もうかる成功のルール

マンガ 世界投資家列伝―バフェット、マンガー、グレアム、フィッシャー

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