投資信託選びでいちばん知りたいこと
投資信託の本の紹介は、初めてかもしれない。
国内株式の銘柄選びは、情報も充実しており、自分自身で実施できる点が多い。
しかし、外国株式や外国債券は、なかなかそうはいかない。
『ならば、投資信託で』といった感覚で、今回、本を読んでみた。
まず最初に、この本は『アタリ』だったと思う。
投資信託のメリット/デメリットが、きちんと説明されている本だ。
「1万円だけ投信を買って、ほったらかしではほとんどリターンはない」、「5年程度で資金を引き揚げてしまっては無意味」、「毎月分配型の投信は、複利効果が得られないから損」などなど、投資信託は長期投資向きの金融商品であることを強調している。
また何よりもまず、「いつまでにいくら必要か」、あるいは、「今ある資産をどれくらいの期間で取り崩すか」といった目標を明確にすることが大切としている。
その上で、その目標を実現するために、どういった投信を選べば良いかが決まるというわけだ。
さらに、リスクを軽減しつつリターンを得るために、複数の投信を選択するアセットアロケーション(資産配分)の手法にも触れている。
まさに、資産運用の王道を、ギュッと凝縮して説明したような本だ。
(ただ、アセットアロケーションに、投資信託を利用するのが最適かどうかは別。投資信託は、持っているだけで手数料がかかる点がいまいち。。)
非常に理解し易い本で、「さっそくリスク分散のために、外国株式か外国債券の投信を購入しよう!」といきたいところではあるが、先日の日銀の利上げ見送りによって円安感が過熱している状態なので、外貨建てのファンドを今買うのはリスクが高いなぁ・・・ということで当面は待機。