お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

私自身、大きく影響を受けた本として紹介している『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』
この30万部を超えるベストセラー『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が12年ぶりに全面改訂されました。

本書は、状況が大きく変わったことで、前作から不要になった部分を大幅に削る一方、オリジナル版の雰囲気を活かすために、当時の文章をそのまま残し、その後の経緯や情報を本文中で追記する形を採っています。
このような形を採った理由の1つとして、著者自身、「前作のような“熱気”のある文章は、今の自分にはもはや書けないから」とも言っています。
また本作では、導入として、著者自身の出版業界でのサラリーマン経験が追記掲載されており、これも興味深かったです。

リーマンショックや東日本大震災、安倍バブルなど、12年前からすれば、予測できないような経済環境の浮き沈みがありました。
ただ原理的なことは何も変わっておらず、制度の歪みはほとんどそのまま温存されていて、今でも“黄金の羽根”は落ちていて拾うことが可能とのこと。

この本が「他の投資本と一味違う」のは、「“本当に実行すれば”金持ちになれる」と思わせるだけの説得力がある点です。
ただ、この“本当に実行する”までのハードルは高いです。
なぜなら、書いてある手段の多くは、自分で会社を立ち上げてオーナー社長にならないと実行できないからです。

前作のレビューでも書きましたが、「読むと、サラリーマンが嫌になる」点は、本作も同じでした^^;
でも、サラリーマンも知っておくべき内容だと思います。

以下、印象に残った内容を残しておきます。

・お金持ちになるには、「収入を増やす」「支出を減らす」「運用利回りを上げる」の3つの方法しかない。
・日本のサラリーマンの生涯年収は3億~4億円。専業主婦を養うのは、3億円を捨てるのと同じ。
・家計のリストラは、住宅コストと生命保険から。
・持ち家とは、賃料の発生しない不動産投資。住宅ローンは、株式の信用取引と同じ。
・市場経済では、賃貸と持ち家に優劣はない。
・子どもには、1人あたりマンション1戸分の教育費がかかる。
・もっとも効率的なポートフォリオとは市場全体(に連動するインデックスファンド)に投資すること。
・宝くじは胴元の取り分が50%、競馬/競輪/競艇は胴元の取り分が25%、パチンコは胴元の取り分が3%、株とバカラは胴元の取り分が0.5%。
・国民年金の年金財政の赤字は、厚生年金から補填している。
・最速の資産形成法は、合法的な範囲で税金を払わないこと。
・自営業者が「法人成り」すると、税や社会保障費のコストを大きく節約することができる。また、公的金融機関から、低利の事業資金を借りることもできる。

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