バフェットの株主総会
久しぶりに、面白い本が読めた。
「バフェットの株主総会」という本。正確には、バークシャー・ハサウェイ社の株主総会と言うのだろうが・・・
「バフェット」は、私も大好きな投資家の一人なので、バフェット関連の本はこれまでに何冊も読んできている。
しかし、バークシャー・ハサウェイ社の株主総会について書かれた本は、これまでに読んだことはなかった。
「およそ3万人ほどの株主達を前に、ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーのたった2人で、5時間半にわたって、株主達からの質問にひとつひとつ丁寧に答えていく」という株主総会の様が、臨場感たっぷりに描かれている。
どんなに難しい投資の話も、その本質を踏まえ、単純化し、誰にでも分かる平易な言葉で説明してしまうバフェットの頭の回転の早さを、思い知らされる内容になっている。
また、ぶっきらぼうで毒のある回答を行うマンガーだが、その回答内容から恐ろしく頭の切れる人物であることが伺える。
また、これまでの本から、バフェットに対して「穏やかな気の良いおじさん」的なイメージを持っていたが、実際には、とことん合理的に考え行動する人間で、優しい面ばかりではないということも新たな発見だった。
バークシャー・ハサウェイ社は、「長期的な競争力があり、経営陣が信頼でき、納得できる値段で買える会社」を買収し続けている。
また、買収した会社の現金の預け先が、バークシャー・ハサウェイ社となり、その現金がバフェットの投資資金になるという。
結果、買収された会社は、自身の事業への再投資に現金を使わなくなるため、もともと収益性は高いとはいえ成長性は落ちる。
この買収先の会社の成長分を、全てバークシャー・ハサウェイ社が受け持つ仕組みになっていて、現在のように飛躍的な成長を遂げることができたのではないかとも感じた。
しんが成長したの?