ロジカル・ライフプランのすすめ
こんな本を読みました。
将来に対しての臨み方として、非常にわかり易くまとめられています。
書かれている内容を、私なりにまとめると、以下のような表現になるかなと思います。
「人生の目標に対して、現状の積み重ねのまま進んだ場合、どうなっているかを考える」
「想定外のトラブルについては、フェールセーフが働くよう、適度なバランスで備えておく」
日本は「機会が公平に与えられている」社会であり、がんばった人が報われる社会、がんばったらそれなりに結果が伴う社会であると言えます。
例えば、“英語をバリバリ話し、ビジネスの世界で活躍している人は、過去にコツコツと英語を学んでいる時期がある”といった具合です。
また、どう転ぶか分からない状況に対しては、備えを用意しておくことを提案しています。
“年金は破綻して、もらえないかもしれない”
“大企業に勤めていても、会社が倒産するかもしれない”
“少子高齢化で、消費税や社会保障の負担はどんどん増えていく一方かもしれない”
といった状況に対し、「年金はもらえない前提で、ライフプランを設計する」といった考え方です。
著者自身、今後の長い人生を生き抜くために、「経済の知識」「お金を扱うスキル」「経営者の視点」が必要と考え、機械設計者として働いていた会社を辞め、経済金融教育を行う機関のスタッフに転職しています。
あるとき、「このまま機械設計を極めていけば、ハッピーライフが手に入るのだろうか?」と疑問に感じ、転職に踏み切ったとのことです。
実体験が伴う内容だからこそ、書いてある内容にも説得力があるように感じました。
それぞれの人の人生ですから、「必ずしもこの考え方が正しい」とは言い切れませんが、1つの視点として参考になる本だと思います。
投資本というよりは、自己啓発本という感じですが、なかなか良い本でした。