ふつうのサラリーマンがもっとハッピーになる不動産投資の授業

はじめの一歩を踏み出す一冊 ふつうのサラリーマンがもっとハッピーになる不動産投資の授業


「中古」の「アパート一棟」「マンション一棟」への投資を勧める不動産投資の本です。

ライフラリという不動産投資コンサル会社の代表が著者ということもあり、ところどころ、会社のアピールは入りますが、全体的に分かり易くリアリティもあって良い本だと思いました。

実際に物件を購入したという2人のサラリーマンとの対話が、随所に入ります。1人はITベンチャー企業の役員で年収1千万円を超えるサラリーマン。もう1人は年収500万円ほどの普通のサラリーマンです。

1時間目(第1章のこと)は、「何もしないリスク」の授業です。
「30歳の人が80歳まで生きるとして、ざっと3億円くらいかかります。60歳まで働くとして、30年間で3億円稼げますか?」といった内容から入ります。
私も、ライフプランを考えるのは大事だと思いますし、年金をあてにしない前提なら3億円というのも妥当な金額かなと思いました。
続いて、「資産=労働収入+資産収入-コスト」であるとし、「資産収入=運用額x運用率」と定義しています。不動産投資は、特に「運用額」が大きくなるため、資産収入が比例して大きくなる、だから効率が良いという内容でした。

2時間目は、物件を購入したうちの1人の方の実情を紹介することで、不動産投資のイメージをつかむ授業です。
・3000万円のアパート1棟を購入
・部屋数6室で、1室あたりの家賃は5~6万円。利回り12%。家賃収入は入居率100%なら、年360万。
・実質の入居率は90%。360x0.9=年324万円の収入。
・金利2.4%、15年ローン。年間の返済額は240万円。
・年間の経費50万円
・結果、年間のキャッシュフローは34万円。
「これだけ見ると大したことないように見えるが、こういった物件を複数持つことで、掛け算でキャッシュフローを増やせる。」という説明でした。
こういった具体的な数字で説明されると、たしかにイメージしやすいですね。年間34万円ということは、月に2~3万円のプラスということで、突拍子もない数字ではないなという印象でした。

3時間目は融資の授業。
不動産投資の世界では、以下4つの金融機関がメジャーだそうです。
・スルガ銀行
・静岡銀行
・オリックス銀行
・公庫

4時間目は、物件の選び方の授業。
中古アパートの利回りの目安は、以下の通り。
・都心 5%
・神奈川/千葉/埼玉 10%
・群馬/茨城/静岡 11%
利回りが良すぎる物件は、超築古物件だったり、何かしらの理由があるそうです。築30年くらいまでが許容範囲。

5時間目は、さらに物件を増やしていくための授業。
6、7時間目は、リスクへの向き合い方とかマインドに関する授業となっています。

不動産投資を考えている方にとっては、よくまとまっていて参考になる本だと思います。

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