「小売お宝株」だけで1億円儲ける法

「小売お宝株」だけで1億円儲ける法


良い本でした!
共感できる点も多々ありました。

四季報を見て、以下の点から銘柄を抽出するとまとめています。
 「業績」欄にある売上高/純利益の変遷から、成長度を確認する
 「財務」欄から、安定度を確認する
 「株価指標」欄から、割安度を確認する

改めてまとめると、当たり前のことのように見えますが、四季報に載っている膨大な企業群から、銘柄を選び出すのはなかなか大変な作業です。
加えて著者は、小売業に絞り込む投資法を勧めています。

理由としては、
「月次報告などから、将来の業績予測が立てやすい」
「普段の生活圏の中から、有望な企業に気づくことができる」
ことを挙げています。

この辺は、私も同じ感覚を持ってまして、「町中でよく見かけるようになったお店」とか、「食事をしに行って、また来たいなと思ったお店」なんかは、企業名と上場しているかどうかを調べるようにしています。

さらに、小売株を勧める理由として、「利益が2倍になると、株価が4倍になる」といった記載がありました。
これについては、実際にそうなのか実感が湧かなかったです。
ただ、その法則を満たすために、「知名度が低く、割安な株を探すこと」を主張しています。

本書の中では、成功した投資銘柄として「アークランドサービスHD」や「ブロンコビリー」、「フジ・コーポレーション」が紹介されていました。
一方、失敗した銘柄として「アクセル」が挙げられており、この失敗体験から、会社の決算短信もチェックするようにしたとのことです。

あと袋とじで、著者の注目銘柄が、14企業紹介されているのですが、こういった情報はすぐに鮮度が失われるので、おまけ程度で捉えていたほうが良いかなと思います。

最後に、「四季報や身の回りの気づきから、銘柄を選び出し」、その上で「決算短信で、企業の経営状況を確認する」という取り組み方は、非常にまっとうで、尊敬できる姿勢だと感じました。

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