バカでも稼げる 「米国株」高配当投資
タイトルにも表れているように、全般、口が悪い表現が多いです^^;
が、内容は面白く、参考になる点も多かったです。
著者のバフェット太郎さんが勧めている投資法はかなりシンプルで、「米国の超大型優良連続増配高配当株に投資して、配当を再投資する」というものです。
著者自身のポートフォリオも、本書内で(ブログでも)公開していて、以下のような有名どころの企業で構成されています。
●ウォルマート
●コカ・コーラ
●アルトリア・グループ
●フィリップ・モリス・インターナショナル
●プロクター&ギャンブル
●ジョンソン・エンド・ジョンソン
●ベライゾン・コミュニケーションズ
●IBM
●マクドナルド
●エクソン・モービル
手数料は証券会社によって異なるのでしょうが、マネックス証券、楽天証券、SBI証券では、
「約定代金の0.45%、最低5米ドル~最大20米ドル」となっています。
つまり、少額の取引であっても、最低5米ドルの手数料が発生するので、著者は「約定代金が最低でも1120米ドル以上」となる取引をすることを勧めています。(1120米ドルの0.45%が、5.04米ドルとなる)
税金は、ちょびっとだけ複雑で、譲渡益に関しては国内株と同等の扱い。
配当に関しては、現地課税10%が差し引かれた上で、国内課税がかかります。
国内株と比べると、現地課税分を損する形となりますが、確定申告をすれば還付を受けることが可能とのことです。
連続増配という点では、25年以上連続で増配している国内企業は「花王のみ」であるのに対し、米国には何十年連続増配といった企業がごろごろと存在するようです。
もちろん、為替の影響は受けるので、そこのリスクは認めているのですが、「米国株に限ったリスクでは無いよね」とのこと。
あと本書では、具体的なポートフォリオの作り方を解説していて、この内容も興味深いです。
それぞれの景気の局面で、強いセクターというのがあって、これらを組み合わせて投資することでリスク分散できるというものです。
各景気局面で、強いセクターは以下の通り。
「回復」ハイテク株、金融株
「好況」資本財株、一般消費財・サービス株、素材株
「後退」エネルギー株
「不況」生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公益株
さらに著者が勧める30銘柄も載せていて、至れり尽くせりの内容となっています。
何十年も連続増配しているような企業で、そのときのブームによって変動するものではないというのも嬉しいですね。