投資銀行青春白書
表紙はなぜか萌え系の女の子が描かれており、購入する際、やや恥ずかしい思いもするのだが(^^;)、内容はしっかりしている。
すごい年収をもらっているイメージくらいしかない外資系の投資銀行。
その業務内容の一部を、この本を読むことでイメージすることができる。
著者自身が、元外資系投資銀行マンだけあって、かなり詳細な内部事情を垣間見ることができる点は貴重だと思う。
この本を読むと、「投資銀行」の中にも全く異なる業務が存在することが分かる。この本の主人公ミヤビは、「投資銀行部」で働く新人OLという設定だが、他にも「株式部」や「債券部」と言った部門があるらしい。
特に、投資銀行への就職を考えている人にとっては、読んで損は無い内容だと思う。
また、株式投資をしていると、よく耳にする『M&A』というものが、実際にどのように行われているのかを知ることもできる。
買収提案の資料作成や、投資銀行内部での部門同士の利益対立など、リアリティ溢れるエピソードも随所に盛り込まれている。
金融の知識がない人にとっても、小説タッチで書かれているので、スラスラと楽しみながら読めてしまうことだろう。