Jリート市場は宝の山
株やFXと比べるとあまり見かけないですが、Jリートの本です。
Jリートにも投資している私からすると、この出版は非常にうれしいです。
ざっくり3部構成から成る本だと思います。
第1部は「常識的な思考法」 に関して、第2部は「各Jリート銘柄の分析」、第3部は「Jリート市場の必要性と改善点」といった感じです。
第1部に関しては、特に得るものはありませんでした。
経済専門家・ムーディーズ・投資信託・養老孟司氏などを痛烈に批判しており、著者の言い分として理解できる部分もあるのですが、この本に必要な内容ではないと思います。
が、第2部の各Jリート銘柄の分析結果は、非常に参考になります。
日本ロジスティクスとフロンティアを、絶対的優位性を持つ銘柄として高く評価しており、ジャパンエクセレントやユナイテッド・アーバンが相対的優位性を持つとしています。
確かに現時点の市場の動きは、ほぼ予測どおりの展開になっているように感じます。
さらに、森ヒルズリートの下落と産業ファンドの上昇を予測し、それが現実化しているのも凄いですね。
また、第3部の「Jリート市場の必要性や改善点」に関しても共感できる内容です。
第3部には、“ニューシティレジデンスが破綻した理由の推測”も書かれており、興味深く読めました。
ただ、Jリートそのものが抱える構造的欠陥については、あまり触れられていなかったように思います。
本のオビにある“4000万円を、1年間で1億1千万円にした”に関しては、配当から得られた利益のことではないですね。
リーマンショックでJリートが売り叩かれていた時期に、勇気を持って買い進んだ結果、大きな利益を得ることができたというのが実際のところでしょう。
私の感想としては、良い点と悪い点と両方を含んだ本だと思いました。
ただ、Jリートに関する本自体が少ないので、Jリートに興味がある方には勧められる本です。
しんが理解したの?